
グラフィックデザイナーからWebデザイナーになった人の体験談を聞きたいな。

ぼくの実体験を語るよ!
ぼくは、グラフィックデザイナーをかれこれ15年くらいやっています。
改めて振り返ってみると、紆余曲折でした。
これまでに、3万回くらいデザイナーを辞めようと思いましたが、なんだかんだ続けているという現在。
デザイナーという職業は、常に時代のトレンドや経済の景気に影響されます。
デザインの仕事は、企業の広告宣伝費があってこそ、成り立つものです。
ここ20年間で、リーマン・ショックや東日本大震災、新型コロナウイルスなど、経済をおびやかす出来事が次々と起こりました。
企業がダメージを受けてしまうと、広告宣伝費がカットされ、デザインの仕事がなくなるという負のスパイラルに陥ります。
こういった大きな経済ショックを3回も経験したことで、紙媒体を扱うグラフィックデザインは、何かあるとすぐ仕事がなくなるという教訓を学びました。
そこで、ぼくは、グラフィックデザインに近いWebデザインに興味を持つようになり、Webデザインスクールに通い、Webデザイナーへ転身しました。
Webデザイナーは、グラフィックデザイナー以上に、試練の日々です。
今回は、グラフィックデザイナーからWebデザイナーを目指したい人へのアドバイスをご紹介していきます。

こんにちは!デザイナー歴15年のダッシュくんです。現在、企業のインハウスデザイナーをしながら、副業でWebデザインのお仕事をしています。
グラフィックデザイナーからWebデザイナーへ転身する人に5つのアドバイス

グラフィックデザイナーからWebデザイナーへ転身する人への5つのアドバイスは、以下の通りです。
・グラフィックデザイン経験者でもレベル1からスタート
・デバイスとブラウザ確認が大変
・Windowsを覚える必要がある
・Webデザインで使う制作ソフトはPhotoshopが常識?
・JavaScriptとPHPを勉強しよう
それぞれ、解説していきます。
グラフィックデザイン経験者でもレベル1からスタート

はじめてWebデザインの仕事をしてみると「スタートラインに立っただけ」と痛感することがあります。
ぼくは、Webデザインスクールを卒業後、フリーランスとして活動をはじめました。
デザイン制作会社からWebデザインとコーディング案件を頂きましたが、スクールで作ったWebサイトと実務のWebサイトでは、ケタ違いに難しいです。
グラフィックデザインとWebデザインは、見た目似ていると思いがちですが、全く別物。
Webデザインの仕事は、分担することも多く、サイトのページごとに分けて渡されることがあります。
そこで驚くことは、見たこともないコードが書き込んであることです。

Webデザインスクールでは、習っていないコードがたくさん出てきます。
そのほとんどはバックエンドのコードですが、実際の業務では、HTML/CSSだけの知識では足りないと感じました。
特に、フリーランスの場合は、会社員と違い、わからないことを誰かに聞くことができません。
その解決方法は、Google検索して、自分で解決するしかありません。
調べている間に、締切の期日が迫ってくるため、余裕を持ったスケジュールでも、ギリギリになったりすることも。
「わからないことは自分調べる」これがWebデザインの鉄則です。
そのため、Webデザインスクールを卒業したら、まずは、Webデザイン制作会社などで数年下積み経験することをおすすめします。

いきなりフリーランスは、超ハードモード確定。
デバイスとブラウザチェックが大変

グラフィックデザインとWebデザインの違いは、紙媒体とインターネットです。
グラフィックデザインの場合は、デザインができればプリンターで印刷して、実物大のサイズで最終チェックを行います。
一方、Webデザインの場合は、最終チェックをデバイスで確認します。
できあがったWebページを仮のサーバーにデータアップし、デスクトップやスマホ、タブレットでそれぞれの見え方をチェックします。

また、GoogleやFirefoxなどのブラウザで文字化けやレイアウトが崩れていないかも確認します。
今では廃止になりましたが、MicrosoftのInternet Explorerのブラウザチェックがなかなかの曲者でした。
グラフィックデザインのように印刷したら終わりではなく、Webデザインは仕上がった後のチェック作業にも気が抜けません。
ブラウザやデバイスは、コンピューターなので、制作側の意図や想いを汲み取ってくれないのです。
常に、ブラウザとデバイス環境に適応させるのがWebデザインの一つの役割なのです。

いろんなデバイスの実機を持っておくと便利かも。
Windowsを使える必要がある

デザインといえば、Macを使うイメージを持っているデザイナーが多いと思います。
ぼくも、学生時代の頃からMacを使ってデザインをしてきました。
しかし、Webデザイナーになったとき驚いたことは、Windowsを使うことです。

その理由としては、先述した各ブラウザでのチェック以外にも、Windows画面でWebサイトを確認する必要があるからです。
そのため、Webデザイナーになるには、Windowsも使えるようにしておくといいですね。
実際、ぼくが通ったWebデザインスクールでもWindowsのみで教えていました。
また、一般企業においては、Windowsが基本となっていることも多く、むしろMacを使うことが珍しいとされています。
Webデザインをする場合には、作業環境が変わることを知っておくといいでしょう。
Mac vs WindowsのPCの好き嫌いの論争もありますが、Webデザイナーをやるならば、両方使えるのが正解です。

Windowsに慣れるのには1年くらいかかったな。
Webデザインで使う制作ソフトはPhotoshopが常識?

Webデザインは、まず、ワイヤーフレームと言われるWebページのレイアウト設計からはじめます。
人や企業によって違いますが、ワイヤーフレームを使う制作アプリケーションは、Photoshopで作ることが多いです。

グラフィックデザイナーの感覚では、Photoshopは画像の切り抜きや合成などのイメージが強いと思います。
Photoshopを使う理由としては、Webデザインとの親和性が高く、データとして扱いやすいからです。
また、Webデザインとグラフィックデザインとでは、サイズの基準が大きく違います。
Webデザインは情報の分だけ、下に伸ばすことができるため、縦長のサイズになります。
実際に、縦長のサイズのデータを見たときは、かなり衝撃的でしたね。
少し前では、AdobeのXDによるWebデザイン制作の流れがありましたが、Figmaの登場によりXDは販売終了となりました。

グラフィックデザイナーの人は、Webデザインをする際に、Photoshopを使い慣れているぶん、操作のハードルは低いと言えます。
しかし、ここ最近では、FigmaがWeb制作のメインツールになりつつあるため、使えるようにしておく必要があります。
Webデザインは、制作ツールが頻繁に変わっていくため、日頃から情報をキャッチアップしておくことが大切です。

制作ツールにもトレンドがあるね。
JavaScriptとPHPを勉強しよう

Webデザイナーは、HTML/CSSの勉強は必須です。
しかし、実際にWebデザインの仕事をしてみるとHTML/CSSだけでは不十分です。
その理由として、Webサイトでは、スライドショーやレスポンシブなどの動きをつけるJavaScriptのコードが必要になるからです。

JavaScriptを使うことで、制作したWebサイトのUX(ユーザー体験)を高めることができます。
JavaScriptは、すべて覚える必要はありませんが、勉強しておくことをおすすめします。
また、制作したWebページをWordPressに落とし込む作業を求められることがあります。

WordPressには、HTML/CSSをPHPというコードを使う必要があります。
そのため、PHPも理解していないと、WordPressへの対応ができません。
HTML/CSSだけでも覚えることは大変ですが、実務レベルで求められるスキルに、JavaScriptとPHPが含まれると考えておいた方がいいでしょう。
HTML・CSS・JavaScript・PHPは、Webデザイナーにとってはセットのスキルですね。

ぼくもまだまだ勉強中。
グラフィックデザイナーからWebデザイナーになってよかったこと

グラフィックデザイナーからWebデザイナーになってよかったことをまとめてみました。
・Webデザインの謎が解けた
・転職が有利になった
・デザイナーとしてできることが増えた
Webデザインの謎が解けた

ぼくは、グラフィックデザイナーとWebデザイナーの両方がいるデザイン事務所で働いていたことがあります。
そこで、WebデザイナーさんからWebサイトに掲載するバナーを作ってほしいとお願いされたことがありました。
ぼくは、グラフィックデザインの余白の感覚でバナーを作ったところ、「1px空いている部分をカットしてほしい」と指摘されました。
また、トップページをデザインしたときにも、コーダーさんに「このデザインはコーディングできない」と言われてしまいました。
当時は「どうしてできないのだろう?」と疑問に思うばかりでした。
WebデザインとHTML/CSSを勉強した今では、言われたことを完全に理解できます。
Webデザインは、コーディング作業をして、サーバーにアップすることでブラウザに表示されます。
そのため、グラフィックデザインの感覚的なデザインは通用せず、コーディングを意識したデザインをする必要があります。
グラフィックデザインとWebデザインは、畑が全く違いました。

Webデザインは、Webデザインのルールがある。
転職が有利になった

ぼくは、グラフィックデザイナーで何度か転職しています。
今の時代は、Webデザインが当たり前です。
実際に転職活動をしていたときも、Webデザインを求められることが多いです。
グラフィックデザイナーの求人は少なく、これから、グラフィックデザイナーの需要は減っていくかもしれません。
そういった体験もあって、WebデザインとHTML/CSSを身につけてからは、転職が有利になることを実感しました。
グラフィックデザイナーに危機感がある人は、ぜひ、Webデザインにチャレンジしてほしいですね。

グラフィックデザイナーよりもWebデザイナーの方がウケがいい。
デザイナーとしてできることが増えた

Webデザイナーになると、当然ですが、できることが増えます。
WebページやWebサイト、コーディングなどの制作に携わることができます。
その分、大変ですが、グラフィックデザインの範囲を拡張したような感覚になります。
例えば、ロゴを制作して、その展開としてコーポレートサイトをデザインすることもできます。
また、ポートフォリオサイトも自分でデザインして作ることも可能です。
新しいスキルを身につけることは、とても新鮮で楽しいものですね。
デザイナーは、いろんなスキルを持っていても損はないと思います。

クリエイティブな人の発想。
まとめ
グラフィックデザイナーからWebデザイナーに転身する人へのアドバイスをご紹介いたしました!
これを読んだグラフィックデザイナーさんは、きっと「Webデザイナーなんて無理だよ」「大変そう」って思う人もいるでしょう。
でも、こんなガチガチのグラフィックデザイナーのぼくでも、Webデザイナーにはなれました。
Webデザインをはじめるのに、年齢はあまり関係ないと思ってます。
Webデザイナーになれば、決して安泰ではありませんが、Webのスキルは役に立ちます。
挑戦して、「やっぱり向いてないな」と思っても、Webデザインの経験値は残ります。
Webデザインの知識があるのとないのとでは、デザイナーとしての見られ方が全く違ってきます。
時代に求められるデザイナーにシフトチェンジしていきましょう。
以上、ご参考になれば幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました!



