
もしかして、グラフィックデザイナーはなくなる?

なくなりはしないけど、キャリアプランは必要だよね。
今回は、
グラフィックデザイナーはなくなる?
といった疑問や不安にお答えしていきます。
結論としては、
ぼくの経験からして、「完全にはグラフィックデザイナーはなくならない」と思います。
理由は、グラフィックデザイナーは、ビジュアルを作る能力が高いからです。
インパクトがあるデザインを作ることができるのは、グラフィックデザインならではの強みですね。
しかし、時代の流れによって、そのスキルも淘汰される可能性はあります。
2025年現在では、chatGPTなど対話型AI(人工知能)サービスや動画編集、ITエンジニアが注目を浴びています。
グラフィック分野で言えば、Canva(キャンバ)のオンライン制作ソフトの登場によって、デザインの知識がない人でも、簡単にバナーやチラシを作れるようになりました。

今の時代は、新しい技術の進化もあり、目まぐるしい変化をしています。
そんな時代の風潮から「グラフィックデザインは厳しいのでは?」といった声も耳にすることもあります。
グラフィックデザイナーとしては、気になる話題ですよね。
それは当然です。
グラフィックデザインの仕事がなくなれば、グラフィックデザイナーの職業もなくなるからです。
しかし、冒頭でもお伝えしたように、グラフィックデザイナーは完全にはなくなりはしないと思っています。
でも、グラフィックデザイナーが弱い立場になっていくのは確かです。
ぼくは、年齢に関係なく、キャリアチェンジや何かしら新しいスキルを身につける必要があると考えています。
そこで、今回はグラフィックデザイナーが生き残るためのキャリアプランを考えてみましたので、ご紹介いたします!

こんにちは!デザイナー歴15年のダッシュくんです。現在、企業のインハウスデザイナーをしながら、副業でWebデザインのお仕事をしています。
グラフィックデザイナーはなくなる?生き残るためのキャリアプラン5選

グラフィックデザイナーが生き残るためのキャリアプランは、以下の通りです。
・Webデザイナーへ転身する
・動画編集を学ぶ
・ディレクターを目指す
・デザインを教える側に回る
・グラフィックデザイナーを貫き通す
それぞれ、解説していきます。
Webデザイナーへ転身する

Webデザイナーへ転身する方法です。
グラフィックデザイナーからWebデザイナーになるには、HTML/CSSといったマークアップ言語を勉強する必要があります。

グラフィックデザインとWebデザインの違いは、下記の通りです。
| デザイン領域 | グラフィックデザイン | Webデザイン |
| 扱うもの | ・紙媒体/印刷物 | ・インターネット/デジタル |
| 使うソフト | ・Illustrator ・Photoshop | ・Illustrator ・Photoshop ・Figma ・Dreamweaver ※その他、HTMLエディタ |
| 作るもの | ・ビジュアルを作る | ・Webページを作る |
| 必要なスキル | ・デザインセンス ・文字組みの能力 | ・コーディング知識 ・UI/UX |
見た目は、同じデザインと思いがちですが、Webデザインはコーディングをしなければ、Webページに表示されません。
そのため、自由にレイアウトができるグラフィックデザインと違い、コーディングによるデザインの制約があります。
グラフィックデザインの感覚のままのデザインでは、通用しないこともあるでしょう。

コーディングを無視したデザインはすぐバレる。
また、UI/UX(ユーザーインターフェース/ユーザーエクスペリエンス)といった言葉があるように、Webサイトを見るユーザーにとって操作性を考えることも重要です。
Webデザインでは、グラフィックデザイナーのビジュアルを作るスキルが有利に活かせます。
HTML/CSSを覚えることで、Webデザイナーへ転身する可能性が見えてきます。

HTML/CSSを勉強することが最大の壁。
動画編集を学ぶ

動画編集を学ぶ方法です。
動画編集には、AdobeアプリケーションのPremierPro(プレミアプロ)を使います。

PremierProは、直感的に操作することができるため、IllustratorやPhotoshopを普段から使っているグラフィックデザイナーにとっては扱いやすいと思います。
しかし、操作方法が簡単だからとって、作業量が減るワケではありません。
たった10分の映像にテロップを入れるだけでも、数時間はかかります。

思っている以上に動画編集って大変。
また、グラフィックやイラストを動かすことができるアニメーションソフトのAfterEffect(アフターエフェクト)も、グラフィックデザイナーの経験を活かしやすいです。

IllustratorのデータをAfterEffectの素材として取り込むことができるため、グラフィックデザインの延長線上で制作している感覚にもなります。
グラフィックを動すことに興味がある人は、モーショングラフィックのジャンルもおすすめです。
動画編集やアニメーションのアプリケーション操作を覚えることは必須ですが、デザインスキルがあるグラフィックデザイナーは、習得が早いでしょう。
注意点は、アプリケーションだけでなく、撮影するためのカメラやマイク、スペックの高いパソコンを購入するなど、事前準備が必要です。

習得が早いといっても練習は必要だよ。
ディレクター職を目指す

ディレクター職を目指す方法です。
グラフィックデザイナーからディレクター職を目指す場合は、クリエティブディレクターやアートディレクターやといった肩書きになります。
クリエティブディレクターとアートディレクターの違いは、以下の通りです。
| クリエティブディレクター | アートディレクター |
| ・プロジェクト全体の責任者 ・広告制作全般のディレクション ・クライアントの課題解決をする ・制作物の完成までチームを牽引する | ・ビジュアル面の責任を持つ ・デザイン制作の現場監督的役割 ・ビジュアルのコンセプト設計 ・制作物の視覚表現を検証する |
簡単にまとめると、
クリエティブディレクターは、プロジェクト全体の責任者。
アートディレクターは、デザイン面での責任者。
といった役割です。

アートディレクターは、デザイナーが兼任することもあります。
いずれにせよ、デザイナーとして5年~10年以上の実務経験を積み重ねた上でなれる職業です。
ディレクター職を目指す場合は、幅広いデザイン経験やチームをまとめたり、クライアントとの打ち合わせや予算管理など、デザイン以外の業務の経験も必要になります。
デザイナーは制作に特化した職業ですが、ディレクターは業務範囲が広くなるため、人によっては向き不向きがあるかもしれません。

単なるディレクターは、営業出身の人がなるイメージが強いです。
デザインを教える側に回る

デザインを教える側に回る方法です。
デザインを教えるには、大学や専門学校の先生やデザインスクールのトレーナーになる必要があります。
グラフィックデザイナーの場合は、グラフィック経験によるデザイン知識が役に立ちます。
しかし、今の時代は、Webデザインが求められており、日頃からあらゆるデザインに関する情報をキャッチアップする必要があります。
経験のないデザインでも、自ら積極的に勉強して、インプットすることが求められます。

わからないことを教えるのが仕事です。
さらに、コニュニケーション能力や教育者としての態度、上手く伝える技術、人を成長させるマネジメント能力といった、デザインとは違った視点を持つことが大事です。
人を教育をすることは、デザイン制作以上に、大変なことかもしれません。
それでも、人に教えることが好きな人は、向いていると言えるでしょう。
デザインを教えるだけでなく、セミナーや事務作業もあるため、臨機応変に業務をこなす必要もあります。

先生やトレーナーは転職に近い感覚だね。
グラフィックデザイナーを貫き通す

グラフィックデザイナーを貫き通す方法です。
現場にいると、グラフィックデザイナーの需要は、Webデザイナーと比べて減っていると感じます。
しかし、大きな企業内のインハウスデザイナーといったポジションを選んだり、グラフィックデザイナーとしての個性を活かすことで差別化することができます。
インハウスデザイナーであれば、IllustratorやPhotoshopだけでなく、PowerPointやGoogleスライドといったプレゼンテーションソフトでデザインができるとなおいいです。
また、FigmaやCanvaといったオンライン制作ソフトも覚えるとデザインの対応力が上がります。

企業の作業環境に合わせよう。
グラフィックデザイナーの差別化については、デザイナーとしての自分の強みや個性を尖らせる方法です。
例えば、ロゴやビジュアルなどの特化したジャンルに絞り、自身をブランディングする必要があります。
そして、グラフィックデザイナーに限りませんが、デザイナーは実績がすべてを語ります。
日頃から自分の強みに特化した仕事やポートフォリオのアップデートをすることをおすすめします。
フリーランスでやる場合は、強みを積極的にアピールしていかないと難しいでしょう。

自分の強みを売り出していこう!
ダッシュくんの体験談

ぼくの場合は、グラフィックデザイナーとしての危機に直面したこともあり、5つのキャリアプランをすべて試してみました。
実際にやってみるとわかりますが、やはり時代の流れでもある「Webデザイン」と「動画編集」は強いですね。
特に、Webデザインは、できて当たり前のような空気感があります。
ひと昔は、IllustratorとPhotoshopだけでやっていけました。
しかし、今では、HTML/CSSは知っていて当然のことです。
コーディング作業をしなくても、Webデザインのことをわかっていないと時代遅れの人と見られてしまいます。
動画編集は、YouTubeの影響もあり、参入する人が爆発的に増えている印象があります。
グラフィックデザイナーにとっては、比較的手をつけやすいですが、動画編集は思っている以上に大変です。
個人的には、AftereEffectのアニメーションが、グラフィックデザインと親和性が高いように感じています。
グラフィックデザイナーは、デザインの基本スキルが高いため、他のジャンルに挑戦しても早く習得できる可能性があります。
それでも、向き不向きはあるので、自分に合った方法を見つけていくしかないですね。
また、今の時代、グラフィックデザイン一本だけで行くのは、かなり厳しいと思います。
グラフィックデザイナーで貫く場合も、他のデザイナーに持っていない飛び抜けたセンスや感性を持って、セルフブランディンをしていかないと難しいでしょう。
新しいグラフィック制作アプリケーションを習得し、ニーズに応えていくだけでは、どんどん仕事の幅が狭くなっていきます。
冒頭にも書いたように、Canvaで誰でも簡単にデザインを作れるようになったことも大きいです。
そのため、新たなスキルを身につけることでしか、突破口は見つからないのではないでしょうか。

デザイナーは常にスキルアップ。
まとめ
今回は、グラフィックデザイナーが生き残るためのキャリアプラン5選についてご紹介いたしました!
5つのキャリアプランは、以下の通りです。
・Webデザイナーへ転身する
・動画編集を学ぶ
・ディレクター職を目指す
・デザインを教える側に回る
・グラフィックデザイナーを貫き通す
5つのキャリアプランについては、どれが正解ということはなく、自分自身で模索していくことが大事です。
守るのではなく、攻めていきましょう。
以上、ご参考になれば幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました!

攻めは最大の防御。
おまけ
デザインは、時代ととも生きています。
ぼくは、Macデザイナーの時代からキャリアをスタートしましたが、ひと昔のデザイナーは写植でデザインをしていました。

写植は「写真植字」と呼ばれ、文字組版の方式です。
当時の写植デザイナーは、50代と高齢な人が多く、Macを覚えることに抵抗を持っていたように感じます。
当時は、20代の若いデザイナーをアシスタントにして、Macでデザインを指示するという光景をよく見かけました。
写植のアナログからMacのデジタルへ変化したように、20年経った今では、グラフィックの紙媒体から、Webサイトや動画などのインターネットや映像へと急速に変化しています。
デザイナーは時代を捉えて、自らのキャリアや新しいものへの適応力が求められます。
いつの時代でも変化に強いデザイナーは、生き残ることでしょう。

柔軟さが最大の武器。


